(1635) 脊髄損傷, 幹細胞で治療!2014/08/17 03:00

先般, 札幌医科大は, 脊髄損傷患者の骨髄から取り出した幹細胞を培養し, 患者の静脈に投与して脊髄の神経細胞を再生させる治療法の効果や安全性を確かめる臨床試験 (治験) を始めると発表している.

発症してから時間が経過していても治療効果が期待でき, 患者自身の細胞を使うため, 拒絶反応の心配が少なく, 安全性が高いとされる.

神経となる 「間葉系幹細胞」 を使い, 静脈に投与する薬剤として認可を目指す試験は, 国内初という.

チームを率いる山下 敏彦教授は 「脊髄損傷は事実上, 有効な治療法がないが, この方法は多くの患者への効果が期待出来る」 と話している.

チームによると, 患者の腰の骨から骨髄液を採取し, 間葉系幹細胞を分離. 約 2 週間で約 1 万倍に培養し, 約 1 億個の細胞が入った 40 ミリリットルの薬剤を静脈に点滴する.

投与された細胞は脊髄の損傷部位に移動し, 神経細胞に分化したり, 蛋白質を分泌して傷付いた神経細胞を再生させたりする.

神経が再生されると, 手足が動かせる様になると見込まれるという.

試験は損傷から 14 日以内で, 脊髄のうち, 主に首の部分を損傷した 20 歳以上 65 歳未満の患者が対象となる.

希望者は主治医を通じて大学に連絡する. 2016 年 10 月までに 30 人を目標に実施する計画である.

幹細胞とは, 皮膚や血液, 神経など, 体を構成する様々な種類の細胞になる能力と, 自己複製能力を併せ持った細胞を指す.

傷付いた臓器や組織を修復する再生医療に役立つと期待されている.

間葉系幹細胞や造血幹細胞など, 大人の体にもある体性幹細胞や, 受精卵から作る胚性幹細胞 (ES 細胞), 皮膚の細胞に遺伝子を導入するなどして作る iPS 細胞などがある.

脊髄損傷で車椅子生活や寝たきりを余儀なくされている患者さんには, 今回の治験結果が待ち遠しい事であろう.

Have a nice weekend!
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