(1747) 怨歌歌手・藤 圭子2014/12/07 02:31

私固有の問題なのかも知れないが, 昨今は 「訪問施術」 を希望する患者さんが増加している様な気がしている.

パーキンソン病を初めとする "神経変性疾患" や, 関節リウマチなどの "自己免疫疾患", そして, 恐らくは, ストレスから "脳血管障害" を患い半身麻痺となったりした患者さんが目立つ様になったのである.

また, 更年期や高齢者に特有の "精神疾患" で, 家に閉じ籠りがちの患者さんも少なくない.

これまでにも本ブログで何度か触れて来たが, 鍼灸やマッサージは, 身体の凝りのみでなく, "こころ" をほぐすのにも効果を発揮するのである.

さて, そんな状況から, 訪問施術の往復車中で, ラジオを聴いたり, 音楽 CD を聴いたりする時間も増えた.

宮仕えしていた頃にはじっくり聴く事も無かったが, 昔流行った演歌などを愉しむ時間が出来たのである.

そんな折, 昨年 8 月に自殺した藤 圭子の CD 「Best Pack 藤 圭子」 を聴いてみた. (尤も, 今の若い人には宇多田 ヒカルの母と言った方が馴染みがあるのかもしれないが.)

収録されている曲の殆どが "こころを病んでいる" のではないか, と思わせる歌詞なのに, 改めて気付かされた思いがした.

藤 圭子と言えば, 60 年代末から 70 年代初めに掛けて一世を風靡した演歌歌手であった. 

夜の世界に生きる翳りある女の情感を, ドスの効いたハスキーな声で歌い上げ, "怨歌" と言う言葉まで出来たのである.

「新宿の女」 や, 「女のブルース」, 「圭子の夢は夜ひらく」 などは彼女の代表曲と言って良いだろう.

当時から, 奇行癖のある歌手であった印象があるが, 歌手を引退後も, 時折奇行で話題を提供してもいた.

「名は体を表す」 と言う言葉があるが, 曲の題名もまた, 歌手の人となりを表すのではないか, と言う気がするのである.

作詞家は作詞に際し, 或る特定の歌手をイメージして歌詞を考え, 作曲家も同様に, 誰に歌わせようと想定して曲を作る事が多いに違いない.

何はともあれ, 人間・藤 圭子が如何だったにせよ, 彼女は私の好きな演歌歌手の一人なのである.

同時に, 精神を病んだ彼女を, 私の Client として施術をしてみたかったとも思うのである.

Have a nice weekend!
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