(1866) 薬物評価に iPS の肝細胞活用2015/04/05 02:44

大阪大学の水口 裕之教授らは, 「iPS 細胞から作った肝臓細胞が新薬候補物質の毒性評価に活用出来る」 との研究成果を発表している.

新薬開発に際しては, 候補物質の安全性を肝臓細胞を使い調べているが, iPS 細胞は大量に培養できるため, 試験に必要な細胞の安定供給に繋がると言う.

研究チームは 12 人のヒトの肝臓細胞から iPS 細胞を作製し, 再び肝臓細胞に成長させた.

その後, 薬物の分解や反応などについて, 元の肝臓細胞と比較している.

その結果, 薬物への反応などは元の細胞と遜色がなかったと言う.

それぞれの細胞は iPS 細胞を経ても, 個人毎に異なる遺伝的な背景を引き継いでおり, iPS 細胞から作った肝臓細胞がヒト肝臓細胞と同等の性質を持っていたのである.

個人差を反映した肌理細かな毒性評価が可能になるとみている.

何れ, 新薬開発に要する期間短縮が実現する事になるのであろう.

本日のカット写真提供 : 下平 宏 氏 (桜カワセミ シリーズ)

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