(1914) MCI (軽度認知障害) をチェックするには (料理編)2015/05/23 02:37

認知症と診断される前段階で, 以前と較べて認知機能が低下している状態が MCI である.

この段階で気が付いて, 脳に刺激を与えるなどの対策を講ずる事で, 認知症の発症を予防出来る可能性がある.

浦上 克哉先生 (日本認知症予防学会理事長, 鳥取大学医学部保健学科教授) は次の様なチェック項目を挙げておられる.

1. 「味付けが濃くなった」 と言われる様になった.

2. 調味料を入れ忘れる, または, 何度も入れる事が増えた.

3. 1 週間の内に同じ料理を作る事が増えた.

4. 手の込んだ料理を作らなくなった.

5. 慣れた料理でも, 作るのに時間が掛かる様になった.

6. 焦げている臭いに気付かなくなった.

7. 生ごみをキッチンに放置したままでも気にならなくなった.

8. 料理の品数が減ったり, 出来合いの惣菜を買う事が増えた.

9. 食材を余らせたり, 足りなくなる事が増えた.

10. 材料を用意しても, その料理を作り忘れる事が増えた.

MCI になっても, 料理好きの人なら, 料理作りを続ける事が脳を刺激し, 認知症予防に繋がる.

また, 敢えて手間の掛かる料理にチャレンジしたり, レシピを見ながら初めての料理を作ったり, 或いは作りながら洗い物を済ますなど, 2 つ以上の作業を同時にこなす様にする事が好ましい.

そうすれば, 脳を刺激する要素が増えて予防効果を高める事が可能となるからである.

一方, 家族は, 作って貰った料理を 「美味しい」 と喜び, 本人が 「また作ろう」 と意欲的になる様に配慮する事も大事な事である, と浦上先生はアドバイスしている.

Have a nice weekend!
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