(1945) 脳卒中患者向けの医療機器2015/06/23 02:40

パナソニックは, 脳卒中の後遺症のため, 手に麻痺が残った患者の治療に使う医療機器を慶応義塾大学と共同開発し, 2018 年度を目処に実用化すると言う.

患者の脳に刺激を与えて機能回復を促す事が出来, 慶応大学病院での臨床試験では 7 割の患者で効果が表れているらしい.

脳卒中の国内の推定患者数は約 280 万人で, その略半数は, 後遺症で, 手や脚に麻痺が残っている, と考えられている.

これまでは麻痺した部分の動きを補助して回復を促すリハビリ機器が使われて来たが, 患者の脳波を利用する機器の実用化は.パナソニックと慶応大学とが初めてとなる由

両者は手や指を動かす脳からの信号を特定したのである.

椅子に座った患者の前に画面を設置し, そこに特定の映像を流すと, 手や指を動かす脳からの信号が出る.

その脳波が出たのに合わせて専用の装具が手や指を動かすと, 脳が 「運動をしている」 と錯覚する.

こうしたリハビリを繰り返す事で自分で動かせる様になると言う. 今回は手や指が対象だが, 脚の麻痺にも応用出来る可能性がある様だ.

共同開発する慶応大学理工学部生命情報学科の牛場 潤一准教授らの研究チームが, 慶応大学病院で臨床試験を実施した処, 約 40 人の患者の 7 割程度で回復の兆候が見られている.

他の数カ所の医療機関でも臨床試験を実施して効果を見極め, 厚生労働省に製造販売承認を申請, 18 年度にも製品化したい考えと言う.

新型機器は, 脳卒中の後遺症を持つ高齢者のリハビリにも使えるため, 介護サービス施設でのサービス向上にも繋げられると見ている由.

高ストレス社会である昨今は, 40 - 50 代の働き盛りで脳卒中に倒れ, 半身不随となった患者さんの苦悩は見るに忍びないものがある. 

麻痺症状の度合いにもよるのであろうが, 7 割の患者さんで効果が現れたのは 「驚異的」 で, 素晴しい事だ.

従来から, リハビリにおける "イメージング" の効用が言われてきたが, 慶応大学病院での臨床結果は, それを裏付けるものと考えられる.

I keep my fingers crossed!

Have a nice day!
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