(1957) 今日は何の日?2015/07/05 02:24

EU が要請している財政緊縮策に対して, 賛否を問う, ギリシャの国民投票の日である.

ギリシャは 6/E に期限を迎えた債務を, 国際通貨基金 (IMF) に返済出来ず, 事実上の 「デフォルト (債務不履行)」 状態に陥っている.

にも拘らず, チプラス首相は, 国民に向って, EU の求めている緊縮策に対して反対票を投ずるよう呼び掛けている.

その裏には, ギリシャが EU から離脱する事になれば, 却って困るのは EU の方であろう, と, 彼は, 或る意味, 多寡を括って, 脅しを掛けていると言うか, "開き直っている" 様に私には思えるのである.

ギリシャ紙の世論調査によると, 緊縮策への賛否はそれぞれ 40% 強で拮抗していると言う.

年金生活者や若者の多くは 「緊縮反対」 に傾いている由だが, 公共投資抑削減の煽りを真面に受けている, 地方レベルでの反対が顕著になっている様だ.

然し, である.

EU の金融支援を受けて来てさえ, 国家財政の破綻に直面しているギリシャ国民は, EU から離脱してやって行けると考えているのだろうか?

確かに, 今の緊縮窄には耐えがたいものがあるだろう.

けれども, EU から孤立しては, 益々 "塗炭の苦しみ" を味わう事になるのではないのだろうか?

経済制裁を受けて孤立状態にある, 北朝鮮やロシアの現状を考えれば, 結果は明らかであると思うのである.

日経の報道によると, チプラス首相は 6 月 30 日, ユンケル欧州委員長, 、ECB のドラキ総裁ら宛てに書簡を送付し, 条件付きで 「財政再建案を受け入れる用意がある」 などと伝えたと言う.

処が, その後のメディア取材では, 依然, EU の緊縮策に反対するよう呼び掛けている.

2 日も国営アテネ通信に 「オーヒ (反対) は EU への圧力になる」 などと答えており, EU 側に送った書簡には言及していないと言う.

国家の危急存亡の時には, 英雄が現れる必要があるが, 残念ながら, チプラス首相では "救世主" になれないだろう.

以前, 何度か本ブログで紹介しているので, ご記憶の読者がおられると思うが, 以下の言葉で締め括っておきたい.

Managers are people who do thiings right,
while leaders are people who do the right things.
   (Warren Benis, President, University of Cincinnati)

Have a nice weekend!
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