(1977) 高齢社会の感染症2015/07/25 03:00

第 2 次世界大戦後暫くまでは, 感染症である結核が国民病と言われていた.

けれども, 医療水準の向上や衛生環境の改善などで, 感染症で死亡する人は減り, 今は, 癌や高血圧, 糖尿病, 慢性腎臓病などが国民病と言われている.

さはさり乍ら, インフルエンザや中東呼吸器症候群 (MERS = マーズ) など, 感染症の脅威は依然として続いている.

体力や免疫力などが低下した高齢者は特に注意が必要だ.

国の人口動態調査によると, 感染症法に規定された病気で死亡したのは 2013 年で 8303 人.

内訳では感染性胃腸炎の 2569 人が最多だった. この病気はウイルス性と細菌性とがあり, 吐き気や下痢を伴う.

2 位は結核. 薬で基本的に治る病気になったが 「都市部を中心に, 若い頃に感染した高齢者の再発が増えている」 (大阪府立公衆衛生研究所の加瀬 哲男感染症部長).

3 位はインフルエンザで, 毎年の流行の度合いで死亡数が変動する.

この調査の分類項目に入っていない為, 上位にはランクしないが, 肺炎も細菌やウイルスの感染などが原因であり, 日本人の死因と言う面では, 肺炎は癌, 心臓病に次いで 3 位に来る.

然も, 死亡の約 95% が 65 歳以上となっている.

超高齢社会の到来で, 身の周りにいる細菌などによって肺炎になる例が増えたと考えられている.

高齢者は肺炎に罹らぬ様に注意が必要な疾患なのである.

Have a nice weekend!
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