(1983) 夢じゃない!? マツタケの量産2015/07/31 02:02

マグロの完全養殖は既に近畿大において実用化の段階に入っている.

また, ウナギも完全養殖技術そのものは実験室レベルでは略確立しており, 後は "量産化技術" の確立を待つのみとなっている.

日経によると, 今度は, 農水省傘下の森林総合研究所が, 信州大学などと共同で, 今秋から, 温室などで高級食材の代表 「マツタケ」 の人工栽培技術の開発に乗り出すと言う.

先ずは, マツタケが生える土台となる, アカマツの根などを含んだ土を温室で再現する計画に取り組み, 5 年後の 2020 年を目処に, この人工栽培技術を自然のアカマツ林で活用し, マツタケが生える様にする計画の様だ.

マツタケはアカマツの根と共生するキノコで, 菌糸がアカマツの根や土と混ざった白い塊 「シロ」 を土台に成長すると言われている.

シロは土の中でアカマツの木を中心に環状に広がっており, 気温が下がる秋になるとマツタケが生えて来るのである.

計画によると, 植木鉢にアカマツの種を蒔くと共に, マツタケの菌を入れる.

アカマツの根から栄養を受け取って菌糸が伸びる際に出る物質を特定し, この物質を取り出して菌の周りの土に混ぜ, 効率よくシロが広がる環境を作り出すのが目標と言う.

計画では, 栽培技術を磨き, 2020 年には林でも育つようにする事を目標に掲げている..

人工栽培が困難なマツタケは国産もので 1 キログラム当り数万円の値が付く.

新技術の開発・普及で, 手頃な値段で食卓に上る, 夢の時代が遂に実現するかもしれないのだ.

Don’t count the chickens, before they are hatched! (捕らぬ狸の皮算用) と言う言葉もある.

けれども, 旬の時期には, 「マツタケの土瓶蒸し」 や, 何とも言えない香りの 「焼きマツタケ」 などに, カボスの汁を絞って垂らし, 熱燗と共に味わう贅沢を, せめて 1 度位は味わってみたいものである.

今度の東京五輪・パラリンピックの年には, 庶民のささやかな夢が実現する事を期待したい.

本日のカット写真 : 下平 宏氏提供 (カワセミ・ダイヴィングシリーズ)

Have a nice day!
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