(2047) アトピー発症の仕組みを解明2015/10/03 02:44

アトピー性皮膚炎は, 皮膚で一部の細菌が増え, 細菌の種類が偏ると発症すると言う.

米国立衛生研究所 (NIH) の永尾 圭介主任研究員が, マウスの実験で突き止めたのである.

慶応義塾大学との共同研究による成果である.

研究グループは, 発症のメカニズム解明や治療法の開発に役立つとしている.

研究グループは, 遺伝子操作によってアトピー性皮膚炎を発症するマウスを作り, 実験に使っている.

その結果, 炎症を起こした皮膚には, 「黄色ブドウ球菌」 と 「C・bovis」 と言う 2 種類の細菌だけが目立ったが, 健康な皮膚には, 様々な種類の細菌が存在していた.

詰り, 特定の菌に偏る事によって, アトピー性皮膚炎を発症している可能性があると言う.

また, 2 種類の細菌に効く抗生物質を投与すると, 皮膚に炎症が起きない事も判明したのである.

アトピー性皮膚炎の患者の皮膚には, 黄色ブドウ球菌が多く見付かる事は以前から知られていたが, 動物実験などを通じた検証が十分に進んでいなかったとの事.

新しい治療法の確立が俟たれる処である.

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