(2086) 野生チンパンジー, 障害ある子を家族でケア2015/11/11 02:11

重度の先天的障害のある野生チンパンジーの赤ちゃんを, 母親や姉が家族ぐるみで育てていた様子を観察した, との京都大の研究チームの発表を日経が報じている.

中村 美知夫准教授によると, 野生チンパンジーが障害のある個体にどう接するかを観察出来たのは世界で初めてとの由で, 「人類社会で障害者のケアがどの様に進化して来たかについて示唆を与えている」 とコメントしていると言う.

赤ちゃんは 2011 年, 東アフリカ・タンザニアの国立公園で生まれた雌で, 生まれつき腹に瘤がある他, 自力で座ったり母親にしがみついたり出来なかった様だ.

チームは, 母親がこの赤ちゃんを抱えながら木登りする姿を観察している他. 赤ちゃんの姉も, 母親をサポートする様に積極的に子育てに関わっていたと言う.

中村准教授は 「母親も姉も障害をある程度理解した上で, 手厚くケアしていたのではないか」 と結論付けている.

野生のチンパンジーの社会でこの様な思い遣りのの行動が行われているのは真に興味深い事である.

一方, この様な障害児に対する 「虐め」 は野生のチンパンジーの社会には存在していないのであろうか?

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