(2243) 歯周病に罹るリスク, 受動喫煙の男性も 3 倍2016/04/16 02:30

国立がん研究センターと東京医科歯科大の共同研究チームの発表によると, 自分でたばこを吸わなくても, 副流煙に晒される "受動喫煙" が続くと, 男性の場合, 歯周病に罹るリスクは 3 倍以上に高まると言う.

喫煙者が歯周病になり易い事は知られているが, この程, 男性は受動喫煙でも同程度のリスクがある事が明らかになったのである.

調査は, 1990 年に秋田県で喫煙や受動喫煙などのアンケートに答えた, 当時 40 - 59 歳の男女を対象に実施されている.

2006 年までに歯科検診に協力して呉れた 1164 人 (男性 552 人, 女性 612 人) を比較している.

男女ごとに 「喫煙者」 「たばこを吸わず受動喫煙経験もない」 など 6 グループに分類し, 歯周病に罹ったか如何かを調査した.

男性の場合, 歯周病になるリスクは 「たばこを吸わず, 受動喫煙経験もない」 人に比べ, 「たばこを吸わず, 家庭で受動喫煙経験がある」 人は約 3.1 倍, 「たばこを吸わず, 家庭に加えて職場でも受動喫煙経験がある」 人は約 3.6 倍だった.

喫煙者は約 3.3 倍で, 受動喫煙のリスクは喫煙と略同じ結果が得られたのである.

一方, 女性の場合, 喫煙・受動喫煙の状況と歯周病の発生割合に明確な関連は見られなかった. 研究チームは 「理由は分らない」 としている.

たばこのニコチンは歯周病を引き起こす歯周病菌の発育を促し, 病原性を高める働きがある.

また, 喫煙自体も免疫力を低下させ, 歯を支える組織の破壊を助長するため, 歯周病菌に感染し易くなる事が知られている.

調査結果を受け, 研究チームは 「受動喫煙でも喫煙と同様のメカニズムが働く, と推察される」 と分析, 「喫煙者は自身の健康だけでなく, 受動喫煙により他人の健康にも悪影響を与える事を理解すべきだ」 と注意を促している.

それにしても, 受動喫煙によるリスクが, これまで考えられていた以上に高いとは一寸驚きである.

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