(2253) 脳卒中を克服して, リオへの道2016/04/26 02:38

昨日, 漸く, 五輪の新しいエンブレムが決定され, 五輪開催の準備に向けて再スタートが切られたが, 先日の日経に大変勇気付けられる記事が載っていた.

G1 優勝馬を育てながら, 脳卒中に倒れた元調教助手, 宮路 満英氏 (58, セールスフォース・ドットコム) が障害者 (パラ) 馬術で 9 月のリオデジャネイロ・パラリンピック出場を決めている.

昨年, 初めて本格参戦した国際大会で結果を残し, 初の大舞台に挑戦する事になったのである.

宮路氏は, 栗東の森 秀行厩舎に所属, 日本調教馬として初めて欧州の G1 を制したシーキングザパールなど, 多くの名馬に携わった人である.

然し 2005 年, 仕事中に倒れてしまった.

「本当に三途の川を見た」 と宮路氏.

恢復はしたが, 右半身は利かず, 高次脳機能障害による記憶力の低下も残った.

病気から 2 年後, 愛犬がポニーに乗る姿を見て馬場馬術を開始する.

馬を駆け足で走らせた時は 「久しぶりに風になった」 と涙が出たと言う.

昨年, オランダの厩舎から提供された馬との相性がピタリと合い, 3 つの国際大会総てで 1 桁順位に入り, リオ出場を実現したのである..

指導するリファイン・エクイン・アカデミー (山梨県北杜市) の大木 道子校長は 「凄く正確に馬に乗るのと, スピードが平気なのが強み」 と評していると言う.

右半身が動かない宮路氏は, 右手を体に, 右足を鐙に固定し, 左手で持つ手綱と長鞭, 左足と座骨を動かす事で馬を操るが, 当然の事ながら, なかなか上手く行かないらしい.

然も, 記憶障害のため 「常歩 (ナミアシ)」 「速歩 (ハヤアシ)」 と言った 5 分程の演技構成を覚えるのに 1 年懸かると言う.

補助者を付ける事が認められており, リオでは妻の裕美子さん (58) と 2 人で戦う事になる様だ.

実は, 生来の目立ちたがりだそうで, 競馬で勝った時に大観衆の前で手綱をとって写真に写るのが快感だった由.

リオでは満点の 70% を超える得点を狙い, 「入賞出来たらベスト」 と宮路氏は目標を抱いている.

夫婦で昔日の様な歓声を浴びられたら最高だ, と夢見ている.

脳血管障害の後遺症で, 日々片麻痩と闘っている患者さんは多いが, 宮地氏の奮闘ぶりに, 勇気付けられる患者さんは少なくないに違いない.

上位入賞を果し, さらに元気付けて欲しいものである.

I keep my fingers crossed!!!

Have a nice day!
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