(2261) 生存率厳しい肝臓癌と肺癌2016/05/05 03:19

国立がん研究センターは, 2007 に癌診療連携拠点病院で癌と診断され, 治療を始めた患者の 5 年後の生存率を公表している.

乳癌と大腸癌, 胃癌は比較的高く, 肝臓癌と肺癌は厳しい状況が明らかになった.

他の臓器も含め, 総ての癌を合わせると, 5 年後の生存率は 64.3% だった.

主要な癌の 5 年生存率は乳房で 92.2%, 大腸は 72.1%, 胃は 71.2%, 肝臓は 35.9%, 肺は 39.4% だった.

集計対象となった病院が 2 施設以上ある都道府県別の生存率も公表している.

例えば, 全癌では最も高い東京 (74.4%) と最も低い沖縄 (55.2%) で 20 ポイント近く差があるが, 限られた病院のデータに基づくため, 一概には比較出来ないと言う.

一定割合以上の患者の情報が集まり, 集計出来たのは, データ提供を求めた 293 病院のうち 6 割の 177 病院, 約 17 万件になる.

また, 年齢構成や発見時の進行度なども公表している.

生存率が低く, 早期で発見出来た人が少なければ, 検診の受診率の向上に力を入れるなど, 各都道府県の対策を点検する契機にして欲しいと言う.

これまで, 肝臓, 肺, 膵臓などの癌は 5 年後生存率が低いと言われていたが, 今回, それがデータで裏付けられた訳である.

Have a nice holiday!
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