(2276) 精神科の身体拘束 1 万人に2016/05/20 02:44

精神科病院で手足をベッドに括り付けるなどの身体拘束を受けた患者が 2013 年度, 全国で 1 万 229 人に上り, 10 年前の 2 倍に増えた事が厚生労働省の調査で判明している.

内側から開ける事が出来ない 「保護室」 に隔離された患者も約 3 割増の 9883 人だったと言う.

精神科病院での身体拘束などは, 精神保健福祉法上, 本人や他人を傷付ける恐れがあるなどと精神保健指定医が判断した場合に, 限定的に認められている.

厚労省は調査結果について 「明確な因果関係までは特定できない」 とした上で, 「アルツハイマー型認知症患者の割合が増えている背景はある」 と説明している様だ.

然し, 識者からは, 安易な身体拘束を指摘する声もあり, 人としての尊厳や権利の制限に繋がるとの懸念から 「適切性を第三者機関が判断する仕組みが必要」 との意見も出ている.

精神科に関する全国調査は厚労省が毎年度実施し, 入院患者数や医療従事者数, 病床数などを集計.

データが纏まった 13 年度の対象は 1616 施設だった.
 
その結果, 身体拘束を受けた患者は 1 万 229 人に上る事が判明したのである.

最多は北海道の 1076 人で, 東京の 992 人, 埼玉の 878 人が続いている.

また 「保護室」 への隔離は 9883 人で, 最多は大阪の 612 人だった.

身体拘束に関する調査項目は 03 年度に加えられ, 同年度は 5109 人 (対象は 1662 施設) であった.

その後, 増加の一途を辿っており, 03 年度に保護室に隔離された患者は 7741 人だった.

一方, 精神科病院への入院患者数は減少傾向にあり, 03 年度に約 32 万 9 千人だったのが, 13 年度は約 3 万 2 千人減の約 29 万 7 千人となった.

身体拘束が増加している背景はもっと分析が必要だと思うが, 認知症患者の介護の現場は, 毎日の事で, 介護士は結構心が安まらないのが実態でもある.

Have a nice day!
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