(2366) お盆休みの帰郷 - 語り合い, 気持ち和らぐ2016/08/18 02:00

民族大移動とも言われて久しいお盆の時期も終った.

過日, 日経の日曜版 「こころの健康学」 を連載しておられる, 認知行動療法研修開発センターの大野 裕先生が次の様な一文を寄稿しておられた.

暑い日が続いている. 夏だから当然だが, これだけ暑いと, グチの一つも言いたくなる.

丁度お盆の時期で, テレビを見ていると, 渋滞の中を車を走らせて故郷に向かう人たちが映し出されている.

家族旅行を楽しんでいる人もいるのだろう. 列車や飛行機も混雑している. この暑さの中を移動するのは大変だろう.

何故そこまでして故郷に帰ったり, 旅行に出掛けたりする必要があるのだろうと考えた事もある.

然し出掛けるのには, それだけの意味がある.

帰省先では家族や親戚に会ってゆっくりと話が出来る. 昔からの友だちに会える.

家族と一緒に何時もとは違う時間を過ごし, 気の置けない人と語り合う事は, こころの健康にとって大切な意味がある.

未だ私が若かった頃, ある有名な詩人が, お互いに 「暑い」 「暑い」 と言いあっている人たちについて書いたエッセーを読んだ事がある.

お互いに 「暑い」 と言ったからと言って, 気温が下がる訳ではない. それでも, お互いに 「暑い」 と言いあっていると不思議に気持ちが楽になるという内容だった.

そのエッセーを書いたのが誰だったか思い出せないのは歯痒い思いがするが, 書いてある事は妙に納得出来た.

私たちは, 親しい人にグチを零す事が出来れば気持ちが和らぐ. 日常生活で感じた事を口にするだけで気持ちが楽になる.

親しい人たちと一緒に時間を過ごせる事にも, お盆の意味があるのだと思う.

以上であるが, マッサージの仕事をしていて全く同感である.

訪問医療マッサージの患者さんの殆どは高齢者であるが, こころの孤独な方が実に多いのである.

患者さんは 「グチを零す事が出来れば気持ちが和らぐ」 のである. こころと身体は文字通り 「一心同体」 なのだ.

気持が楽になる事で, 身体の痛みなどの症状も和らぐ事が少なくないのだ.

本日のカット写真提供 : 下平 宏 氏 (ツミ : 親を呼ぶ子)
註 : 「ツミ」 とは鷹の最小種で, 大きさはハト程度との由.

Have a nice day!
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