(2370) 理想は 3 対 1 のバランス - 楽観と悲観2016/08/22 02:31

これまで何度か紹介して来た, 認知行動療法研修開発センターの大野 裕先生が, 日経連載コラム 「こころの健康学」 で次の様に言っておられる.

今月下旬に都内で日本ポジティブサイコロジー医学会の学術集会が開かれる. この学会は何でもポジティブに考える事を勧めるのではない.

ポジティブな感情もネガティブな感情も大事なこころの動きだ, という立場から, 医学的な研究成果などを話し合っている.

こころの健康の為にはポジティブとネガティブの感情のバランスが大切だ.

これまでの研究から, ポジティブとネガティブ感情の割合が 3 対 1 の時が黄金比で, こころのバランスが最も取れているとされる.

本欄で何度か説明した様に, ネガティブ感情は私たちを守る働きがある.

気持ちが落ち込んでいる時は, 何か大切なものを失くしたかも知れないと, こころの警報器が鳴っている.

不安になっているのは, 危険が迫っている可能性を知らせるアラームだ.

腹が立つのは, 酷い事をされているのではないかというこころの警報だと言える.

そうした時は, 一寸立ち止まって, 問題がないか如何か確認しなくてはならない. 簡単に 「大丈夫だ」 と考えて, 折角の警報を切ってはいけない.

一方, ポジティブ感情は私たちの持つ力を引き出す働きをしている. 気持ちが明るくなれば, 色々なアイデアが湧いて来る.

自信を感じられれば, 難しそうな事に挑戦しようという考えが出て来る. 失敗しても, そこから新しい発見に繋がる事を見付けようという気持ちになる.

ポジティブとネガティブ感情はそれぞれこころのアクセルとブレーキだ. バランスの良い使い方を身に付けられれば, こころは健康に働く様になるのだ.

以上であるが, 私にとって 「こころの健康の為には, ポジティブとネガティブの感情のバランスが大切だ.」 との視点は新鮮だ. 然も, 3 対 1 の割合が黄金比だと言う.

良く, Positive Thinking と言われているが, Negative Thinking にもそれなりに存在意義のある事が理解出来た.

Have a nice day!
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