(2403) 児童虐待で死亡 44 人2016/09/24 02:41

厚生労働省の専門委員会は, 2014 年度に発生した子供の虐待死事案の検証結果を発表している.

虐待死は 44 人で, 前年度から 8 人増加している.

亡くなった子供は 0 歳児が最多の 27 人で, 全体の 61.4% と 6 割を超えている.

また 0 歳児の中でも, 生後 24 時間に満たない間に 15 人が亡くなっていた事も判明している.

生後間もない赤ちゃんの死亡が多い理由について, 同省は 「産んでも育てられないという経済的問題や, 出産前後の心の不調が背景にあるのではないか」 とコメントしている.

死亡事例を年齢別にみると, 0 歳児が 27 人で前年度から 11 人増えており, 全体に占める割合は 61.4% と 17 ポイントの上昇となった.

次に, 3 歳児の 7 人が続いている.

虐待の内訳は 「身体的虐待」 が 24 人 (54.5%) で, 「育児放棄 (ネグレクト)」 が 15 人 (34.1%) と続いている.

東京都西東京市で養父から繰り返し暴力を受け 「24 時間以内に自殺しろ」 と迫られた中 2 男子生徒が自殺した事案を, 今回初めて 「心理的虐待」 の 1 件に位置付けている. 残り 4 人は不明と言う.

主な加害者は 「実母」 が 28 人 (63.6%) で最も多かった.

加害の動機は 「子供の存在の拒否・否定」 が 14 人 (31.8%) と最多で, 「保護を怠った事による死亡」 が 5 人 (11.4%) と続いている.

子供への虐待では, 一時保護所や乳児院などの施設から家庭に戻った後, 再び虐待を受けて死亡する事例が起きている.

専門委が 12 - 14 年度に施設入所経験のある 14 人の死亡事例を詳細に分析した処, 家庭に戻ってから半年未満で 9 人 (64.3%) が亡くなっていたと言う.

一部では児童相談所が親による虐待の危険性を十分に検討しないまま家庭に戻していた例もみられたと言い, 専門委は 「児童相談所は少なくとも 6 カ月程度はリスクが高まる期間として, 養育状況の把握と必要な援助を実施すべきだ」 と指摘している.

専門委の委員長を務める関西大の山県 文治教授は 「妊娠期から虐待を防ぐ為の対応をとる必要がある」 と指摘している.

厚労省は 10 月から, 望まない妊娠をした妊婦を医療機関などが把握した場合には, 市町村に情報提供すると言った支援に力を入れる方針の様だ

抵抗の出来ない, いたいけな乳幼児を虐待し, 死に至らしめる事件が増加しているのは何とも遣り切れない思いである.

望まない妊娠などしてくれるなよ, と言いたい処だが, 上記の様に, 背景は様々で, 虐待を防ぐのは容易ではない事が判る.

Have a nice weekend!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.

コメント

トラックバック