(2414) アフリカに多い「感染型」2016/10/05 03:31

「癌社会を診る」 と題して, 中川 恵一東大付属病院放射線科准教授が日経夕刊のコラムに連載をしている.

過日, 以下の記事が掲載されていた.

先週末, ケニアのナイロビで開催されたアフリカ開発会議 (TICAD) に出席しました.

この会議はアフリカの開発をテーマとする国際会議で, 1993 年以降, 日本政府が国連や世界銀行などの国際機関と共同で開催しています.

6 回目の今回は初めてのアフリカ開催となりました.

安倍 晋三首相を初めとする政府高官と政府専用機で訪問した出張は緊張の連続でしたが, アフリカ諸国での癌対策の推進に向けた提言を発表しました.

日本では, 癌が死亡原因のトップで全死因の約 3 割を占めますが, アフリカでは感染症が死因の 43% を占める一方, 癌は 4% に過ぎません.

アフリカで癌が少ない理由は, 平均寿命が 60 歳に満たない国が多いからですが, 今世紀末には日本並みの 80 歳に近づきますから, アフリカでも癌が増えて行きます.

アフリカの癌の特徴は, 性交渉によるウイルス感染が原因の 100% を占める子宮頸癌, 輸血などによる肝炎ウイルス感染が原因の 8 割を占める肝臓癌, 乳児期のヘリコバクター・ピロリ菌の感染が約 95% を占める胃癌と言った 「感染型」 の癌が多い点です.

細菌やウイルスの感染が原因となる癌の割合はアフリカ全体で 36%, 感染症が蔓延するサハラ以南の国々では半分近くにもなります.

欧米では 5%, ピロリ菌や肝炎ウイルスの感染が多い日本でも 20% 程度ですから, アフリカで如何に感染型の癌が多いか分ります.

特に, アフリカでは子宮頸癌が世界で最も多く, 女性の癌の死因のトップになっています.

アフリカでは, 放射線治療装置が国内に 1 台もない国が 30 カ国程度と, 癌の治療も遅れています.

検診による早期発見も難しい為, 進行・末期癌が多いのも特徴です.

罹患率と死亡率が接近しており, 癌患者の大半が亡くなると言う悲惨な状況です.

感染型の癌が多く, 早期発見も治療も遅れているアフリカで最も重要なのは癌に罹らない事です.

国民に理解して貰う事が大切です.

幸い, ウイルス感染を予防するワクチンの提供については国際支援が進んでおり, アフリカでも今後, 癌が大きく減る可能性があります.

以上であるが, 国により, 癌に罹患する実態が大きく異なる事は驚きである.

然し, 「感染症」 に因るものは対策の施し様がある訳で, 国際支援をより強力に推進すべきべあろう.

本日のカット写真提供 : 下平 宏 氏 (センダイムシクイ)

Have a nice day!
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