(2427) 健康女性, 凍結卵子で出産2016/10/18 01:59

将来の出産に備え, 独身だった 41 歳の時に卵子を凍結保存した大阪府の女性 (44) が昨年, その卵子で女児を出産していた事が判明した.

凍結卵子の体外受精を行った大阪市西成区のクリニック, オーク住吉産婦人科が明らかにしている.

医学的な理由ではなく, 仕事など社会的な理由で卵子を凍結して妊娠と出産をしたケースが公になったのは国内初の様だ.

オーク住吉産婦人科によると, 女性は 2012 年から数回に亘り卵子を凍結. 健康状態に問題はなかったが, 「結婚の予定はないが, 何時か子供を持ちたい」 と希望していたと言う.

健康保険は適用されず, 1 回の採卵に数十万円, 総額数百万円の費用が掛かっているとの由.

その後, 夫 (42) と結婚し, 卵子を解凍して精子を注入する顕微授精 (体外受精) を実施, 昨夏に女児が生まれた.

同クリニックでは 10 年から健康な女性の卵子凍結を開始し, 昨年末までに 229 人の卵子を凍結保存している由.

このうち 17 人が体外受精をし, この女性のみが出産に至ったもの.

因みに, 「他院での同様のケースは聞いた事がない」 と, 同クリニックではコメントしている.

卵子の凍結保存は, 通常, 癌治療などで卵巣の機能低下が見込まれる女性が行っている.

健康な女性の利用を巡っては, 日本産科婦人科学会が昨年 6 月, 「推奨しない」 とする文書を纏めている.

卵子採取時に出血などリスクがある他, 受精卵や胎児への影響も不明で, 将来の妊娠や出産を保証出来ない事をその理由に挙げている.

また, 日本生殖医学会は 13 年, 高齢出産などのリスクから 40 歳以上の採卵は「推奨出来ない」としている.

晩婚化などを背景に, 卵子の凍結保存への関心が高まっている一方, 「出産の先送りに繋がりかねない」 「仕事との両立支援など社会的な対応が重要」 との声もあり, 医療関係者の間でも賛否が分れている事案である.

本日のカット写真提供 : 下平 宏 氏 (キビタキの雌とヤマガラ)

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