(2428) 発声可能な人工舌2016/10/19 02:39

舌癌などで舌を摘出し, 発声が困難になった人の口の中に取り付け, 明瞭な発声を可能にする 「人工舌」 の開発に, 岡山大歯学部の皆木 省吾教授 (58) らのチームが成功している.

チームによると, 舌の機能を人工的に再現した可動式器具の開発は世界で初めてとの由.

日本がん治療学会によると, 国内の口腔癌の年間の発症者は 1975 年に約 2100 人だったが, 2005 年には約 6900 人と 3 倍以上に増加している.

交通事故や労災事故で舌を失うケースもあり, 人工舌の開発は患者らに朗報となりそうだ.

人が声を発する際には口の中の天井部分 (口蓋) に舌が触れる事が必要だが, 舌を摘出すると接触出来ず, 発声が困難になる.

チームは歯科治療に用いる樹脂を使い, 患者の歯型や口の中の形に合う様に舌を作製した.

奥歯にワイヤで繋ぎ上下に動く様にしてあり, 僅かに残った本来の舌が人工舌を撥ね上げ, 口蓋に触れる仕組みと言う.

口蓋には PAP と呼ばれる詰め物を嵌め込んで厚みを増し, 人工舌が口蓋に触れ易くする.

皆木教授は 「既に歯科の現場で使われている材料を用いており, 歯科技工士なら簡単に作る事が出来る. 技術を全国の医療機関に提供し, 一人でも多くの人の役に立ちたい」 と話している.

なお, 舌癌で舌を摘出した岡山大歯学部の小崎 健一教授 (51) が開発に協力したとの事.

本日のカット写真提供 : 下平 宏 氏 (緑にキビタキ雄)

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