(2435) デング熱運ぶヒトスジシマカ, 北上続ける2016/10/26 02:21

国立感染症研究所の発表によると, 海外で流行するデング熱やジカ熱の原因ウイルスを媒介する 「ヒトスジシマカ」 の生息域が北上している.

同所では今夏, 青森市内での生息を確認, 温暖化の影響で本州全域まで拡大した, との由.

専門家は 「海外からウイルスガ持ち込まれた際, 感染が広がる危険がある」 として, 蚊の駆除などの対策を呼び掛けている.

「生息域の北上スピードは予想以上だ」 と, 感染研の沢辺 京子・昆虫医科学部長は驚きを隠さないでいる.

感染研は, 今年 8 - 9 月, 青森市内の公園や港湾地区など 3 カ所でヒトスジシマカの成虫や幼虫を確認している.

同市内では昨年, 検疫所の調査でも成虫が見付かっており, 「2 年連続で成虫が見付かった. 物流でたまたま運ばれたのではなく, 繁殖により世代を重ねる 『定着』 状態になった」 と判断したと言う.

調査員が立った状態で吸血のため飛来した蚊を 8 分間, 網で捕まえる 「人囮法」 で調査した結果, 1 人当り約 20 匹を採取.

2014 年に 100 人以上がデング熱に感染した代々木公園 (東京・渋谷) でも同 7 - 8 匹といい, 沢辺部長は 「生息密度は非常に高い. 海外の感染者が訪れれば, 感染が広がるリスクがある」 と警鐘を鳴らしている.

ヒトスジシマカの生息域は年々, 北上している.

1950 年代までは関東以西が生息域とされたが, 2000 年頃には宮城県や秋田県の沿岸部まで北上. 岩手県内でも定着確認が相次ぎ, 今回, 青森市でも確認された事で, 寒冷な山間地などを除き, 本州全域が生息域に入った事になる.

原因と考えられるのが温暖化である. ヒトスジシマカは年平均気温が 11 度以上の地域に定着するとされる.

気象庁によると, 日本の年平均気温は 100 年で約 1.16 度の割合で上昇している.

青森市の年平均気温は 1900 年代は 9 度前後だったが, 近年は 10 - 11 度に達していた由.

北海道南部でも年平均気温が 11 度に達する地点があり, 感染研は来年から調査を開始する予定と言う.

定着したヒトスジシマカを完全に駆除するのは困難で, 感染症のリスクを減らす為には, 生息数を抑制する取り組みが不可欠と言う.

幼虫 (ボウフラ) が繁殖する水溜りをなくす対策が何よりも重要の様だ.

ヒトスジシマカは卵の状態で越冬し, 6 - 9 月頃に多く発生. 植木鉢や雨水ますなどの小さな水溜りでも幼虫が成長する.

水が溜り易い容器は伏せたり, 定期的に水を捨てたりする対策が有効と言う.

Have a nice day!
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