(2470) 怠けアリにも働きあり?2016/11/30 02:56

アリの集団は, 常に総ての個体が働くより, 働かないアリが存在している方が長く存続出来る事を, 北海道大大学院農学研究院の長谷川 英祐准教授の研究チームが突き止めている.

働き者のアリが疲れて休んだ時, 怠け者とみられていたアリが代りに働く為と言う.

長谷川准教授は 「一見無駄な働かないアリも, 集団の長期的存続には欠かせない. 人間も含め, 短期的効率を求め過ぎると, 組織が大きなダメージを受ける事がある」 と指摘している.

長谷川准教授によると, アリやハチと言った 「社会性昆虫」 の集団には,殆ど働かない個体が常に 2 - 3 割存在する.

短期的な生産効率を下げる為, 自然界になぜ存在するのかが大きな謎だったと言う.

長谷川准教授らは, アリには, 卵に黴が生えないよう世話するなど, 「常に誰かがしないと全体が致命的なダメージを受ける仕事」 がある事に注目し, 働かないアリがいる集団といない集団を, コンピューターのシミュレーションで比較している.

その結果, 働かないアリがいる集団の方が, 働き者が疲れた時でも卵の世話などの担い手を常に確保出来る為, 長く存続したのである.

また, 実際のアリの観察でも, 働き者が疲れて休むと, 怠け者が働き出す事を確認した.

アリは 「仕事への腰の軽さ」 に個体差があり, 腰の軽いアリから, 順に働き出す傾向があると言う.

長谷川准教授は 「組織運営に当り, 長期的存続の観点を含めて考える事の重要性が示された. 会社で働かないと思われている人も, 相対的に腰が重いだけで, ピンチとなれば活躍する可能性はある」 と話している.

然し, 人間社会においても, その理論は通用するのだろうか? 私は疑問に思うのだが...

本日のカット写真提供 : 下平 宏 氏 (紅葉映え込みにカワセミ)

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