(2474) 動物の精子, 常温で長期保存2016/12/04 02:43

順天堂大学の多田 昇弘准教授らは, 動物の精子を 1 年以上に亘って常温で長期保存する技術を開発している.

精子の水分を糖の分子に置き換え, 構造を保ったまま乾かす仕組みと言う.

即ち, 糖であるトレハロースの分子が, 精子の中の水分子と置き換わってガラスの様な状態になる. また, カテキンの分子を混ぜて酸化を抑える.

水に浸すと元に戻る.

約 500 日間保存したマウスの精子の実験では, 正常な子供が生まれたのである.

今後は, 更に長期間保存しても子どもが生まれるかを検証して行くが, 冷凍や冷蔵の管理が要らなくなれば, 希少動物の精子を設備の故障で失うリスクが減る事になると言う.

先ず実験動物で 5 年以内に実用化し, 将来は希少動物や人の精子にも試せるかを探る意向の様だ.

Have a nice wekend!
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