(2550) トマト毒作る 「司令塔役」 の遺伝子2017/02/18 02:47

未成熟の青いトマトに含まれる毒性成分を合成する 「司令塔」 遺伝子を, 奈良先端科学技術大学院大 (奈良県生駒市) の庄司 翼准教授らのチームが発見している.

ジャガイモにも同様の遺伝子がある事から, チームは 「ジャガイモの芽に含まれる毒の抑制に応用出来る」 と期待している由.

見付けたのは 「マスター遺伝子」 と呼ばれ, トマトの毒性成分 「トマチン」 の合成に直接関わる数十種類の遺伝子の働きを統括していると言う.

チームによると, 遺伝子組み換え実験で, このマスター遺伝子の働きを活発にすると, トマチンの量が 2 倍に増え, 働きを抑えると半分になった由.

ジャガイモにも同様のマスター遺伝子があり, 腹痛などを引き起こす 「ソラニン」 の合成を統括していると言う.

庄司准教授は 「マスター遺伝子が作用しない変異種から, 毒を抑えたジャガイモの実用化も可能になる」 とコメントしている.

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