(2574) ブタから人へ移植容認2017/03/14 02:17

動物の細胞や臓器をヒトに移植する 「異種移植」 で, 厚生労働省の研究班はブタの細胞などを移植出来る様に指針を改めると言う.

これまでは事実上実施出来なかったが, 感染症のリスクが想定より低いと思われる為, 移植臓器不足を解消する新たな治療法に道が開かれる事になる.

国立国際医療研究センターなどが, ブタの膵島細胞を包んだカプセルを 1 型糖尿病の患者に移植する臨床研究を計画しており, 今後実現する可能性が出て来たのである.

膵島はインスリンを出し, 高い血糖値を下げる役割を担っている.

動物の細胞などをヒトに移植すると, クロイツフェルト・ヤコブ病などの病原体に感染する恐れがある.

同研究班は感染を予防する為, 2001 年度に指針を作成している.

指針は細胞や臓器の提供元となるブタについて, 除外すべき病原体を示している.

それに含まれるレトロウイルスと呼ばれるウイルスは, ブタが進化する過程でブタの遺伝子に組み込まれた.

検査するとこの遺伝子が検出される為移植は出来なかった.

だがこの遺伝子はブタの体内では眠っており, ロシアやニュージーランド, アルゼンチンなどではブタの膵島移植が 100 例以上あるが, ヒトへの感染の報告がない事などから, 研究班は指針を見直す事にしたのである.

海外ではブタの膵島細胞を収めたカプセルを患者の体内に移植している. 注射するインスリンの量や頻度を減らせる効果があると見られている.

改定後の指針は, 引き続き, リスク管理の徹底も要求している.

移植患者を生涯に亘って定期検査する事や, ブタの血清や移植の記録を 30 年間保存する事も盛り込んでいると言う.

Have a nice day!
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