健康小話

理化学研究所の村山 正宜ﾁｰﾑﾘｰﾀﾞｰらは, 「睡眠不足の状態でも大脳の一部を周期的に刺激すると, 記憶力が高まる」 事をﾏｳｽの実験で明らかにしている.

これまで, 睡眠不足は記憶力の低下を招くと考えられていたのである.

睡眠障害による記憶力低下を防ぐ治療に繋がる事が期待できると言う.

研究ｸﾞﾙｰﾌﾟは, 脳に光が当ると, 神経細胞が刺激を受ける様にﾏｳｽの遺伝子を操作し, 手触りがｻﾞﾗｻﾞﾗすると言った知覚情報を記憶する部分の神経回路を人為的に操作出来る様にした.

ﾏｳｽが眠りそうになると, 飼育ｹｰｼﾞを揺さぶって起こした.

通常のﾏｳｽは記憶力が大きく低下したが, 光を当てて神経回路を刺激したﾏｳｽは記憶の低下が緩やかだった.

人に応用する場合, 磁気や電流によって脳を刺激する装置を使う事を想定しているとの由.

将来, 認知症の治療にも応用できる可能性はないのだろうか?

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