(2586) 乳幼児のアレルギー発症, 腸内細菌で判定2017/03/26 02:00

九州大学の中山 二郎准教授らは, 乳児期の腸内に棲む菌の種類から, 食物アレルギーの発症リスクを予測する手法を開発している.

生後 1 年以内の便に乳酸菌を含む腸内細菌の種類が少ないと, 2 歳までにアレルギーになり易い傾向が子どもの成長を追跡調査した研究で判ったと言う.

然も, 発症の兆候を早めに捉えられれば, 予防出来る可能性があるとの由.

生まれてから 1 年以内に便を 4 回採取し, 遺伝情報を読む装置などで腸内細菌の種類を特定したのである.

2 歳までに食物アレルギーを発症した 15 人は, 生後 2 カ月時点で, 腸内細菌の種類が多い人でも約 60 種類にとどまっていた.

一方, 発症しなかった 33 人は総じて多く, 最大で約 100 種類に達していた.

また, 発症者は乳酸菌の割合も低く, 特に一部の種類の乳酸菌が少なかったらしい.

腸内細菌のうち, 乳酸菌は腸内で有機酸を作り, 免疫細胞の働きを高める.

その為, 乳酸菌の仲間が少ないと, 免疫の暴走を抑えるこの免疫細胞の動きが鈍り, アレルギーに繋がる, と研究チームでは考えていると言う.

なお, 食物アレルギー以外にも, アトピー性皮膚炎や, 喘息との関係も疑われる様だ.

生まれて間もないのに一人一人の腸内細菌が違うのは, 出産時に取り込んだ母親の菌や抗生物質による病気治療に影響を受けていると見られる.

乳酸菌などを与えて腸内細菌の量やバランスを変えると言った対処法で, アレルギーの発症や重症化を防げる可能性があると言う.

因みに, 便の解析に要するコストは 1 人当り 1 回 1000 円を見込んでいる様だ.

近い将来, 生後間もない段階で, 腸内フローラを整える事によりあらゆるアレルギー症状が予防出来ると言う事になると画期的な事である.

今後の進展に是非期待したい.

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