(2626) 認知症患者の意思重視へ2017/05/05 02:54

世界各国から認知症の人や家族, 専門家らが集まり, 地域づくりや最新の科学的知見を話し合う 「第 32 回国際アルツハイマー病協会国際会議」 が 4 月 27 - 29 日の 3 日間, 京都市の国立京都国際会館で開催された.

日本での開催は 2004 年に続き 13 年ぶり 2 回目となる.

国内では 25 年に高齢者の "5 人に 1 人" が認知症と言う時代を迎えると言われている.

会議には, 認知症の人が自ら企画, 運営に携わっており, これまでは介護の負担軽減など家族や介護者ら 「支える側」 の視点に偏りがちだった国の施策を, 本人の意思重視へ, と転換させる後押しとなる様だ.

会議のテーマは 「ともに新しい時代へ」.

39 歳で若年性アルツハイマー病と診断された丹野 智文さん (43) = 仙台市 = が 「きちんと当事者の話を聞いて, 一緒に考える人が増える事を望みます」 とスピーチし, 共に生きる社会の実現を訴えている.

全体会では (1) 各国の認知症施策 (2) 最新の治療や予防 (3) 地域社会づくり (4) 若年性認知症..などについて意見を交わした.

分科会では認知症の人が広く参加し体験を発表している.

政府は 15 年 1 月に認知症施策推進総合戦略 (新オレンジプラン) を策定.

「認知症の人の意思が尊重され, 住み慣れた地域で自分らしく暮せる社会の実現」 を打ち出した.

会議は国際アルツハイマー病協会と 「認知症の人と家族の会」 (京都市) との共催である.

認知症になると 「何も分らなくなる」 との偏見が根強かったが, 04 年の会議で, 認知症の男性 (当時 57) が実名で登壇し 「物忘れがあっても考える事は出来る」 と訴え, 国が 「痴呆症」 という呼び名を 「認知症」 に改めるきっかけになった経緯がある.

一方, 認知症が昂進してしまうと, 自分の意思表示が困難になるのもまた事実である.

私が訪問マッサージに通っている或る介護施設では 「笑顔に勝る介護なし!」 と言う標語が貼ってある.

患者のこころに 「寄り添った」 介護は結構難しいのが現実でもある.

本日のカット写真提供 : 下平 宏氏 (足利フラワーパーク : 大藤)

Have a nice holiday!
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