(2674) 弱音吐ける人こそタフ - 「出来ない」 受け入れ2017/06/22 00:06

以前にも何度か紹介した, 認知行動療法研修開発センターの大野 裕先生による, 日経誌上への連載コラム 「こころの健康学」 から. (以下引用)

精神的にタフな人と言うと, どんな状況に置かれても弱音を吐かないで頑張る人をイメージし易い.

だが, 私は逆だと考えている.

悩んでいる人の話を聴く事が多い私の印象では, 弱音を吐くのが苦手な人ほど精神的な打撃を受け易い傾向がある様に思う.

簡単に弱音を吐いて諦めてしまうのは好ましい事ではない. 一方で, 弱音を吐けないまま頑張り過ぎるのも決して良くはない.

出来ないまま頑張り過ぎると, こころのエネルギーを消耗してしまう. 出来ないという体験が重なると, こころが折れ易くもなる.

そうした人たちは, 人間関係や自分自身の力を判断する事に臆病になって状況を悪化させている事が多い.

人間関係に気を使い過ぎて, 自分が諦めてしまうと, 周りの人に迷惑を懸けると考え, 何とかしようと頑張り過ぎる.

ただ, 元々上手く行かないで苦しんでいるのだから, 一人で頑張っても状況は悪くなって行く.

結局, 今以上に他の人に迷惑を懸ける事になり, 更に苦しむ事になる.

自分の力を判断する事に臆病になると, 出来ない部分があると言う事を受け入れられなくなる.

精神的に疲れて来るとその傾向が強くなる.

出来ない事があると言うだけで自分がダメな人間でもあるかの様に思えて来る.

その不安な気持ちを打ち消そうとして, 自分を追い詰めてしまう事になる.

精神的にタフになる為には, 出来る事と出来ない事を冷静に受け止めて, 自分には出来ないと判断した事を上手に捨てられる様になる事が大切だ. (引用終り)

電通の新入女性社員の過労死自殺問題が社会問題となり, それがきっかけとなり, 働き方改革に取り組む企業が増えている.

そうでなければ, 優れた人材が採用出来なくなって来ているからである.

過労死も基本的には 「真面目で, 頑張り過ぎ」 の精神が基底に潜んでいる.

"頑張り過ぎない様に" と言う 大野先生のアドバイスを充分に配慮しなければならないだろう.

Have a nice day!
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