(2676) 不妊症の定義,, 2 年から 1 年へ2017/06/24 04:00

日本産科婦人科学会は, 妊娠を望んでも子供が出来ない 「不妊症」 の期間の定義を, 従来の 2 年から 1 年に短縮する事を決定している.

世界保健機関 (WHO) などが示す国際基準に合わせた事で, 患者が早期に適切な不妊治療を受ける事に繋がる事が期待されている.

一般に, 妊娠を望んだカップルでは 1 年以内に約 8 割, 2 年以内に約 9 割が妊娠するとされる.

同学会は, 妊娠を望みながら一定期間避妊せずに性生活を続けても妊娠しない場合を 「不妊症」 と定義している.

WHO はこの期間について 「1 年間の不妊期間を持つもの」 と定めており, 欧米の学会も 1 年としている.

従来の日本産科婦人科学会の定義は 「1 年から 3 年までの諸説があるが, 2 年と言うのが一般的」だった.

今後は 「一般的に 1 年」 とする.

また, 卵巣や精巣などの病気があり, 医学的な介入が必要な場合には, 期間を問わずに判断出来る.

不妊症の定義は不妊治療開始のメドにもなっている為, 定義を早める事でより早期に適切な治療を受けられる様にする狙いがある.

同学会の倫理委員長を務める徳島大学の苛原 稔教授は, 新しい定義について 「現在, 治療を実施している医療現場の実態に合わせる形になる」 とコメントしている.

実際, 望んでから 1 年程度で妊娠しないカップルの多くが, 検査や治療を始めているからである.

「定義期間を短縮する事で, 不妊症の患者が急に 2 倍や 3 倍になる事はない」 と見ている.

不妊治療に注目が集まる理由として, 日本では晩婚化や女性のキャリア志向で妊娠する年齢が上昇しているなどの背景がある.

個人差はあるが, 一般に, 女性は 30 代後半以上になると妊娠し難くなる.

治療や検査を経験した夫婦は国内では 6 組に 1 組で, 合計で数十万組が悩んでいるとされる.

代表的な治療の一つ, 体外受精で生まれる赤ちゃんの数は年々増加している.

同学会の最新のデータでは, 毎年誕生する約 30 人に 1 人が体外受精によると言う.

参考までに, 鍼灸による治療を験したい, と言う患者さんも少なくない. 私は "併用" する事をアドバイスしている.

Have a nice weekend!
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