(2678) 患者の 3 割が働く世代2017/06/26 02:38

先週, 小林 麻央さんが 34 歳の若さで亡くなり, 世界中がその死を悼んだ.

乳癌であった. ご冥福を祈りたい.

処で, 中川 恵一東大付属病院放射線科准教授が, 日経に 「がんと向き合う」 と言うコラムを毎週連載しておられる.

先日, 標題の一文を寄稿しておられた.

ナイロビでのアフリカ開発会議の場で, 久し振りに安倍 晋三首相とお目に懸かりました.

安倍内閣は 6 月, 「ニッポン一億総活躍プラン」を閣議決定しました.

一億総活躍社会とは, 女性も男性も, お年寄りも若者も, 障害や病気のある方も, 誰もが活躍出来る, 全員参加型の社会と位置付けられています.

主婦も高齢者も, そして癌患者も働く社会と言う事ですが, 裏を返せば, どんな人でも働いて貰わないと, 日本では経済発展も社会保障制度の維持も出来なくなっているとも言えます.

欧米と違って移民を事実上受け入れて来なかった日本では, 少子化が進めば若い働き手の数も減るのは当然です.

出生率は, 団塊の世代が生まれた第 1 次ベビーブーム期には 4.3 を超えていましたが, 1950 年以降急激に低下しました.

その後, 略 2.1 台で推移していましたが, 75 年に 2.0 を下回ってから低下傾向となり, 2005 年には過去最低である 1.26 まで落ち込みました.

15 年は 1.46 に上昇し, 21 年ぶりの高水準となりましたが, 欧米諸国と比較するとなお低い水準にとどまっています.

一方, フランスやスウェーデンではそれぞれ 1.98, 1.88 (共に 14 年) と高い出生率を誇ります.

こうした国でも, かつては家族手当などの経済的支援が中心でしたが, 子育てと就労の 「両立支援」 が出生率回復のカギだと理解される様になっています.

日本の従来型の働き手のイメージは 「正社員, 男性, 新卒, 日本人, 健康者」 と言ったものでしたが, 現在, 働く人の 4 割が非正規, 4 割が女性で, 65 歳以上の高齢者も 1 割を占めるなど, 多様な働き方が当り前となり, ワークライフバランスも大きな課題となっています.

年間約 100 万人が, 癌と診断されていますが, その 3 割程度が 65 歳以下の働く世代です.

癌患者の就労問題は, 12 年に改定された 「がん対策推進基本計画」 でも重点課題となっており, 厚生労働省もこれまでに, 治療と職業生活の両立支援の為のガイドラインを公表しています.

癌治療と仕事の両立は, 子育てをしながら働くのと同様, 多様な働き方の一つなのです

以上であるが, 「働く 3 割が癌患者」と言う深刻な事実に, 一人ひとりがそれなりの対応策を用意しておかねばならない時代と言える.

Have a nice day!
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