(2681) 「おたふく」 感染, 仕組み解明2017/06/29 02:25

流行性耳下腺炎は, 「おたふくかぜ」 として知られている.

九州大大学院医学研究院などの研究チームによると, 国内では小児を中心に, 毎年数十万 - 100 万人以上の患者が出ている.

耳の近くの腫れや発熱が主な症状だが, 髄膜炎や精巣炎, 卵巣炎, 難聴といった合併症を引き起こす事がある.

感染力が強く, 学校保健安全法では出席停止の対象となる疾患とされている.

九州大大学院医学研究院などの研究グループは, 流行性耳下腺炎の原因となるムンプスウイルスがヒトの細胞に侵入し, 感染する仕組みを解明したと発表している.

同院の橋口 隆生准教授は 「抗ウイルス薬の開発やワクチンの改良に繋がる」 とコメントしている.

グループは, エックス線を用いた解析で, ムンプスウイルス表面にある 「糖蛋白質」 の構造を解明したのである.

コンピューター計算などから細胞表面の 「受容体」 が 3 種類の糖からなると突き止めたと言う.

糖蛋白質と受容体は 「鍵」 と 「鍵穴」 の関係に例えられ, 結合によって感染.する

これらの構造を明らかにする事で, ウイルスに先回りして 「鍵穴」 を塞ぐ抗ウイルス薬の開発に道を開いた.

また, ワクチン接種を受けたり, 以前罹ったりした人でも感染する原因の一端も判明したと言う.

ウイルスの遺伝子型によって抗体が作用する部位のアミノ酸の配列が異なる為で, 一度出来た抗体が役立たないケースがあるのである.

本日のカット写真提供 : 下平 宏氏 (ソリハシセイタカシギ ③)

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