(2693) 加賀の山がきれいになった2017/07/11 02:47

昨日の日経夕刊のコラム 「あすへの話題」 は, コマツ会長の野路 国夫氏が執筆していた.

私は, 氏の 「加賀の山がきれいになった」 を読んで, いたく感動したのである. (以下, 引用)

石川県の弊社工場には 「木の香り」 を漂わせた 70 m3 トレーラが毎日 2 - 3 回入って来る.

7 キロ先の, かが森林組合の未利用間伐材をチップ燃料化したものである.

当社は石川県, 石川県森林組合連合会と 2014 年に 「林業に関する包括連携協定」 を結び, 林業活性化プロジェクトを開始した.

森林整備による災害防止, 美しい自然や里山の維持, 間伐材販売を原資にした森林育成と新たな植林の促進が狙いだ.

先ず林業の現場に行く事から始めた.

雨の日, 長靴に履き替えて薄暗い山奥に入った.

急峻で滑り易い斜面では 40 歳前後の作業員が木を伐採し, 枝を払い, 林道まで下ろしていた.

森林の材積量も手作業で計算していた.

そこで 「山の見える化」 や機械化・自動化を, ドローンによる空撮画像解析や最新林業機械の導入で始めた.

これにより作業も楽になり安全も確保される.

一方, 間伐材を利用する側として苦労したのはバイオマスボイラー開発だった.

木は切った後も生きているらしく, 湿気の多い北陸の冬には, チップが空気中の水分を吸収し, 燃焼が悪くなるのである.

これは, ボイラー余熱によるチップ乾燥で解決した.

熱効率については, 発電に加え低圧排蒸気を冷暖房・塗装乾燥熱源に利用するなど, 社内の技術力を駆使し, 70% に高めた.

因みに, 従来の効率は 20% 程度である.

この電力や空調熱源導入により, 組み立て工場の購入電力は 90% 削減出来た.

かが森林組合には数人の新規雇用も生まれ, 小さいながら地方創生に貢献出来た.

最近では間伐材を自らライトバンで持って来る山主さんも増えた.

加賀の森林は益々綺麗になって来ている. (引用終り)

その多くは放置され荒れ放題になっていると言われる里山や森林の維持・活性化に, この様な手法があったのである.

地方創生の見事な成功例の一つでもある.

この様な手法を参考に, 林業の活性化・森林環境の維持を目指して, 全国展開出来ないものなのだろうか?

Have a nice day!
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