(2720) iPS 細胞, 体外培養で卵子に2017/08/07 02:36

九州大の林 克彦教授らは様々な細胞に育つマウス iPS 細胞を, 培養皿上で卵子にまで育てる事に成功している.

また, その卵子を受精させ健常な子供を得る事も出来たと言う.

従来は, 作製過程でマウスの卵巣に移植する必要があったのである.

この成果はヒトの不妊症の原因解明などに役立つ可能性がある由.

研究チームは, 先ずマウスの尾の細胞から作った iPS 細胞で, 精子や卵子の素となる 「始原生殖細胞」 を作った.

次に体内で卵子になるまでの約 5 週間の過程を 3 段階に分け, それぞれ培養方法を工夫した.

この結果, 1 回の実験で 600 - 1000 個の卵子を作れる様になった.

卵子を通常の精子と受精させて子宮に移植し, マウスを計 8 匹誕生させた.

なお, マウスは正常に子供を得る能力を有していたと言う.

従来もマウス iPS 細胞から始原生殖細胞を作る事は出来たが, 受精可能な卵子に育てるには別のマウスの卵巣に移植する必要があった.

iPS 細胞から培養だけで卵子を大量に得られる今回の手法は 「絶滅が危惧される動物にも応用出来れば, 種の保全などに役立つ」 と研究チームは期待する.

卵子が出来る過程を詳しく観察すれば, 不妊の原因解明に繋がる可能性もある.

国の指針はヒト iPS 細胞から生殖細胞を作る事は認めているが, 受精させる実験は倫理的な観点から禁じている.

将来, 新手法が改良されてヒトに応用出来る様になれば, 不妊に悩む女性らが 「iPS 細胞から卵子を得たい」 と望むケースも考えられる.

然し, 新たな問題を生む可能性もありそうだ.

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