(2745) 「痩せる細胞」量産技術2017/09/01 03:34

臨床試験 (治験) 支援大手のアイロムグループと国立国際医療研究センター研究所は, 脂肪を燃やすヒトの 「褐色脂肪細胞」 の量産技術を開発している.

iPS 細胞などの幹細胞から, 遺伝子操作技術を用いる事なく, 体内の環境に近い状態で培養出来る為, リスクが低く, 肥満などの幅広い治療法開発や創薬に繋げる事が可能と言う.

日米で特許が成立しており, 他の製薬会社に技術提供してライセンス収入を得る考えとの由.

褐色脂肪細胞は, 体に蓄積された脂肪を分解して熱に変える為, 「痩せる脂肪」 とも言われている.

胎児から新生児の時期に多く, 加齢と共に減少する.

肥満症やメタボリックシンドロームの治療薬づくりの切り札と見られているが, 増やす為には遺伝子操作など複雑な作業が必要だったと言う.

アイロムなどは iPS 細胞から血液細胞などを作り出す為の物質を使う事で, 褐色脂肪細胞の培養を可能にしたのである.

アイロムは製薬会社や医療機関の治験の一部作業を受託しているが, 自社創薬にも事業を広げている由.

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