(2790) くも膜下出血, 後遺症の引き金物質特定2017/09/26 02:27

くも膜下出血によって生じる, 麻痺などの後遺症の引き金となる蛋白質をラットの実験で特定したと, 岡山大の西堀 正洋教授 (薬理学) らのチームが発表している.

人でこの蛋白質が働かない様に出来れば, 重い後遺症を防ぐ新たな治療法が開発出来る可能性があると言う.

チームによると, くも膜下出血は主に, 脳の血管が瘤の様に膨らむ脳動脈瘤が破裂して起き, 強い頭痛と意識障害などを来す.

破裂後, 脳動脈が一定の範囲で継続して収縮する 「遅発性脳血管攣縮」 が発生し, その部位の血流が低下する為, 麻痺や言語障害などの重い後遺症が生じるのである.

チームが, くも膜下出血を発症させたラットを調べた処, 遅発性脳血管攣縮が起きる際, 血管の壁にある平滑筋細胞から蛋白質 「HMGB 1」 が放出され, 脳動脈を収縮させる引き金になっているとみられる事が分った.

HMBG 1 の放出や働きを抑える抗体をラットに投与すると, 収縮が大幅に抑制され, 運動機能や食欲の回復も早まったと言う.

チームによると, くも膜下出血の発症者は年間約 3 万 6 千人との報告がある.

西堀教授は 「ミニブタやサルでも実験して治療法の開発に繋げ, 後遺症に苦しむ人を一人でも減らしたい」 とコメントしている.

脳血管障害の後遺症に苦しむ人の悩みは複雑で深刻である. 一日でも早い新治療法の確立を期待したい.

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