(2833) マダニ感染症に要注意2017/11/08 02:13

マダニが媒介する感染症 「重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)」 の感染者が増加傾向にあると言う.

国立感染症研究所によると, 今年の感染者数は 2013 年以降で最多となっている.

マダニが付着した野生動物の移動に伴って感染地域が広がる懸念もあり, 厚生労働省は注意を呼び掛けている.

感染研によると, 9 月末時点の感染者数は 74 人. その内 6 人は重症化し, 死亡している.

SFTS が保健所への届け出の対象となった 13 年の感染者は 40 人, 14 - 16 年は 60 人前後だった.

増加の要因ははっきりしていないが, 厚労省の担当者は 「マダニに寄生されたシカなどの野生動物が山を下りて人家の近くに出没する様になった事が考えられる」 と分析している.

また, 症状が一般に認知された結果, 医療機関からの報告が上がり易くなった事も背景の一つだと言う.

SFTS は 11 年に中国で発見された.

日本では 13 年に初めて患者が報告され, 隣国の韓国でも感染者が出ている.

初期症状はだるさや発熱などで, 1 週間前後で意識障害が起きて重症化する事もある.

症状が風邪に似ている為, 患者本人が SFTS だと気付かない事が多いと言う.

感染の報告はマダニの活動が活発な 3 月から 11 月頃までに集中する.

致死率は約 20% とされ, 特効薬はない.

13 年から今年の 9 月末までに, 50 代以上の 55 人が死亡した.

これまでの感染者は, ウイルスを媒介するマダニが多く分布する西日本に限られている.

だが, 東日本にいるマダニからもウイルスが検出され, 東北などに生息するシカやイノシシなどの野生動物からも SFTS に感染していた事を示す抗体が見付かっているとの由.

厚労省は将来的に感染地域が今より広がる可能性があるとみている.

同省は今年から, SFTS やダニ媒介脳炎など, ダニが媒介する感染症を予防する為のポイントを纏めたポスターやリーフレットを作製し, 都道府県に配布. 症状の周知などの啓発に取り組んで行く考えと言う.

本日のカット写真提供 : 下平 宏氏 (ミサゴ・シリーズ : ダイブ ③)

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