(2890) iPS で脊髄損傷治療2018/01/04 02:32

慶応義塾大学の岡野 栄之教授と中村 雅也教授らは, iPS 細胞を使い脊髄損傷の患者を治療する世界初の臨床研究を 来年前半にも開始すると言う.

同細胞を神経のもとになる神経幹細胞に育てて移植するのである.

神経の再生は現代医学では難しく, 脊髄を通る中枢神経が傷付く脊髄損傷の治療法はなかった.

順調に進めば iPS 医療の普及に繋がる事になる.

臨床研究は交通事故やスポーツ事故で脊髄が傷付いて 2 - 4 週間経ち, 運動機能が麻痺した患者 7 人を対象に実施される予定.

京都大学 iPS 細胞研究所が備蓄している iPS 細胞を, 神経幹細胞に育てて利用する.

200 万 - 400 万個の細胞を損傷した脊髄に移植し、神経の修復に繋げる.

京大は別の人に移植しても拒絶反応が起り難い特殊なタイプの iPS 細胞を備蓄している.

研究チームは赤ちゃんの臍の緒の 「臍帯血」 から作られた iPS 細胞を利用する.

今後, 厚生労働省の専門部会の安全性確認などを経て, 研究実施を目指す.

中村教授は 「出来る処から臨床研究のプロセスを進め, 慢性期の患者の治療に繋げたい」 と話している.

研究チームは, これまで, サルなどを使った動物実験で, 脊髄損傷の治療効果や安全性を検証して来た.

サルでは歩けるまでに回復したのを確認している.

iPS 細胞の臨床応用では理化学研究所などが 14 年に目の難病患者向けに, 患者本人から作ったヒト iPS 細胞を使う世界初の手術を臨床研究として実施している.

また今年前半にも, 他人の iPS 細胞から育てた網膜の細胞を同じ目の病気の患者に移植する手術を実施している.

更に, 手足などが震えるパーキンソン病でも京大が臨床応用に向けた準備を進めていると言う.

I keep my fingers crossed!

Have a nice day!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.