(2991) iPS の作製効率向上2018/04/15 02:14

iPS 細胞を作る際に必要な 「山中因子」 と呼ばれる遺伝子に, 新たに 2 種類の遺伝子を加えると作製効率が向上する事を, 京都大の山本 拓也講師 (分子生物学) らのチームがマウスの実験で突き止めている.

iPS 細胞は, 皮膚や血液などの細胞に人工的に遺伝子を入れ, 体の様々な組織などに変化する能力を持つ状態に戻す 「初期化」 を起こして作る.

けれども, 初期化の効率は悪く, 多くの細胞は iPS 細胞にならなかったり, 癌化のリスクがある細胞になったりしていた.

今の処, 成果が人に応用出来るか否かは不明だが, 「高品質な iPS 細胞作製に繋がる可能性がある」 と言う.

チームはマウスの細胞を使い, 初期化の際に複数の種類の遺伝子を導入して効率化に重要なものを調べている.

その結果, 山中因子のうちの 3 種類の遺伝子に Zic 3 と Esrrb と言う遺伝子を加えると, iPS 細胞になる割合が従来の数 % から, 約 50% にまで向上したのである.

この 2 遺伝子は, 初期化の鍵となるエネルギーを作り出す仕組みの活性化やバランスの調整に関与している事が判明したと言う.

量産化が実現できれば, コストの引き下げも視野に入って来るに違いない.

Have a nice weekend!
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