(3016) 競合する肺癌免疫薬2018/05/10 02:27

小野薬品工業などは, 癌免疫薬 「オプジーボ」 と他の薬を併用する肺癌治療の臨床試験 (治験) で, 既存の抗癌剤治療と比べて死亡リスクを大きく抑える結果が出たと発表している.

一方, 米メルクも免疫薬 「キイトルーダ」 と抗癌剤の併用で患者の生存期間を延ばしたと発表している.

劇的な効果が期待される免疫薬で 2 強の競り合いが強まっている.

肺癌治療でオプジーボを使う場合, 現在は既存の抗癌剤が効かなくなった患者への治療で使う事が出来る.

小野薬品と提携先の米ブリストル・マイヤーズスクイブ (BMS) は今回, 同社の癌免疫薬 「ヤーボイ」 を一緒に使う治験を実施.

その結果を下に米国や日本で 1 番手の治療法として承認を得る事を目指していると言う.

癌免疫薬は異物を排除する機能を高め, 進行性の末期癌などに劇的な治療効果があるとされている.

その一つであるオプジーボは世界に先駆けて日本で 2014 年 7 月, 皮膚癌の一種の治療薬で承認を取得. 15 年 12 月には肺癌治療にも使える様になった.

ただ 100 ミリグラム 73 万円で高価過ぎるとして 17 年 2 月に半額になり, 今年 4 月には 28 万円にまで減額された.

オプジーボの世界での売上高 (2017 年 10 - 12 月) は約 1600 億円で, 同期間のキイトルーダの売上高 (約 1400 億円) を上回る.

だがメルクは肺癌で最初の治療に使う薬としてキイトルーダの承認を得るなど猛追している.

抗癌剤を併用すると, 抗癌剤のみと比べて生存率や癌の進行を遅らせる効果が高まる事も発表している.

メルク, 小野薬・BMS 連合のどちらがより大きな存在感を示せるかはまだ不透明だ.

記者会見の席で, 小野薬品の相良 暁社長は 「オプジーボを使用できる範囲がどんどん追加され, 新たな成長材料になる」 と強調している.

免疫治療薬の市場は最大で 4 兆円とも言われており, 巨大市場を巡る競争は暫く続きそうだ.

患者にとって, 選択肢が拡がる事は望ましく, それも低薬価の薬が開発される事がベストである事に変りはない.

Have a nice day!
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