(3097) 現代の 「脳」 科学に通じる発想2018/07/30 02:32

漢字学者の阿辻 哲次京都大教授が日経の日曜版に連載しているコラム 「遊遊漢字学」 は何時もユーモアに溢れ, 機智に富んだ話題なので, 日曜の朝刊を何時も楽しみにしている.

昨日, 表題のエッセイを興味深く読ませて戴いた. (以下引用)

人の頭蓋骨は, 生まれた時には沢山のパーツに分れていて, それが成長と共にくっついて, 前頭骨や頭頂骨, 側頭骨などになり, こうして頭が段々大きくなって行くのだそうだ.

すっかり固くなった大人の頭では, 硬い骨で蔽われている部分を触っても, そこが元々沢山の部分に分れていたなどとは全く思えない.

然し生まれたばかりの赤ん坊の頭は, 触るのも怖いほどホニャホニャと柔らかい状態になっているが, それは頭蓋骨を構成するパーツが未だ纏まっていないかららしい.

特に頭頂部, 天辺の部分が固まっておらず, 未だ繋がっていない骨の境目の部分には, 心臓の動きにあわせてひくひくと動く部分がある.

医学用語では 「泉門」 と言うそうだが, 「ひよひよと躍る様に動く」 事から, その部分を日本語で 「ひよめき」 とか 「おどりこ」 と言い, それを漢字では囟 (シンと読む) で表す.

「囟」 は赤ちゃんの頭骨の上にある割れ目を象った象形文字で, 今は日本でも中国でも殆ど使われない漢字だが、実は 「思」 と言う漢字の上の部分にこれがある.

「思」 の上部は今 《田》 と言う形になっているが, 古くはそこが囟と書かれており, それが後に 《田》 となった.

「思」 はその 「囟」 = 「ひよめき」 の部分と 《心》 を組み合せて, 「ものを考える」 と言う意味を表す漢字だった.

この囟の上に髪の毛を表す 《ツ》 の様な形を付け, 更に肉体を意味する 《月》 (「腹」 や 「胴」 のヘンになっているニクヅキ) を加えると, 「腦」 と言う形になる.

言うまでもなく、現在使われている 「脳」 の旧字体である.

人の思考や行動に関わる根源は, 生まれたばかりの赤ちゃんの 「ひよめき」 の動きにある, と古代人は考えた.

現代の脳科学に通じる思考と行動の機能を, 「ひよめき」 が心臓の鼓動とリンクして動く事に着目して, カラダとココロ双方の活動の基礎だと考えた古代人の優れた認識が, 「脳」 と言う漢字にはっきりと示されている. (引用終り)

東洋医学で 「泉門」 と称されている部位は, 経穴経絡で言うと 「百会 (ヒャクエ)」 と言う経穴 (ツボ) に相当する.

まさしく, 頭のテッペンがその部位で, 百会の四周には 「四神聡 (シシンソウ)」 と称する経穴があって 4 人の神様に護られている.

この百会は, 総ての経絡が終結する場所で, 万能のツボなのである.

私も色々な愁訴の治療に活用させて貰っている.

Have a nice day!
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