(3101) 精神疾患, 神経細胞の動きに異常2018/08/03 02:59

名古屋大の尾崎 紀夫教授や慶応大の岡野 栄之教授らは, 統合失調症などの精神疾患で, ある神経細胞の動きに異常がある事を突き止めている.

患者から作製した iPS 細胞などで, 病態再現出来た事から, 確認が得られたと言う.

新しい治療法に繋がると期待される.

対象は統合失調症や自閉スペクトラム症などの精神疾患となる.

患者はドーパミンを放出する神経細胞の動きに関わる遺伝子に変異がある事が分っていたが, 発症の経緯については解明されていなかったのである.

チームは統合失調症の患者から作った iPS 細胞で神経細胞を作製し, 再現に成功している.

通常は総ての細胞が同じ方向に動いて, 神経として正常な構造を作るが, 患者の場合は様々な方向に動いて正しい構造が出来ない事が判明したと言う.

正常な細胞をゲノム編集で遺伝子改変すると, 患者の細胞と同じ様な構造を得られた.

神経細胞の動きを正常に戻す事が出来れば, 新たな治療法になる可能性がある.

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