(3136) iPS から血小板量産2018/09/07 02:42

製(薬・化学関連の国内企業 16 社は体のあらゆる部分になることができる万能細胞 「iPS 細胞」 を使い, 血液の成分である血小板を量産する技術を世界で初めて確立している.

これまでは献血に頼っていた.

大学発ベンチャーのメガカリオン (京都市) の事業に大塚製薬グループやシスメックスなどが協力した.

来年にも臨床試験 (治験) を始め, 2020 年の承認を目指している.

今回量産の目処が付いたのは血小板の血液製剤.

この血液製剤は外科手術時や交通事故の被害者など止血が必要な患者に使う.

血小板の輸血は国内で年間 80 万人が受けており, 国内市場規模は薬価ベースで約 700 億円.

米国は国内の 3 倍以上の市場規模を持つと言う.

血小板は現在は総て献血で賄っているが, 人口減などにより将来的に不足する懸念がある.

iPS 細胞で血小板が大量生産出来る様になれば, 献血に頼らない輸血が可能になる.

開発主体のメガカリオンによると iPS 細胞を使って血小板を製造するコストは献血を使うよりも大幅に安いと言う.

冷蔵保存出来ず 4 日しか持たない献血由来の血小板に比べ, iPS 細胞から作れば無菌化により 2 週間ほど保存出来るため, 保管コストも安くなる.

ウイルスなど病原体の混入も防げる.

献血に混入したウイルスが薬害エイズ事件や C 型肝炎の感染拡大などを引き起こしたが, iPS 細胞で作ればこう言ったリスクを回避出来る様になる.

メガカリオンは血小板を iPS 細胞から製造する技術を保有している.

臨床試験に必要な量産技術の研究を大塚製薬, 日産化学, シスメックス, シミックホールディングス, 佐竹化学機械, 川澄化学, 京都製作所など 15 社と進めていた.

安全性などを調べる臨床試験用の製剤を製造し, 今年中に試験を開始する.

国が定める 「再生医療等製品」 に該当し, 条件付き承認などの早期承認制度が活用できる見込みと言う.

実際の製造は生産設備を持つ企業に委託される.

iPS 細胞を使えば, これまでも研究室で 1 - 3 人分の血小板は作れたが, 数千人分を一度に量産するには細かな条件の設定や特殊な添加剤が必要になる.

フィルターで異物を除去し, 血液製剤を包装する工程などにもノウハウがあり, これらの要素技術を各社が持ち寄り, 実用化の目処を付けたもの.

血小板とは, 血液に含まれる成分で血を固める働きがある.

出血を伴う外科手術や大怪我の治療の際に不足する為, 輸血の最も重要な成分とされる.

血小板の輸血が日欧米で年間 500 万回行われ 4000 億円の市場規模があるとされる.

臓器などを他人の iPS 細胞で作ると拒絶反応が起きるリスクがあるが, 血小板では各患者に応じたものをストックしておき拒絶反応を回避出来る.

Have a nice day!
--------------------------------------------------------
・この 「健康小話」 のブログは, はり・きゅう・マッサージ トミイ
(http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html)
の院長のブログです.
・鍼・灸・マッサージ・按摩・指圧を初め, 広く, 東洋医学や健康, 人としての生き方等に関して, 日頃感じている事を書いて行きます.
・なお, 診療予約時, 「このブログを読んだ」 と言って戴いた患者さんは, 初診料が半額となります.
・往診も承っております.
・心や身体に関する悩み事など, 何でもお気軽にご相談ください.
(E-Mail : tadashi.fukutomi@jcom.zaq.ne.jp)
・English speaking clients are welcomed!
・Premium Healing Oil Massage is available!
・学割適用始めました.

コメント

トラックバック