(3140) パーキンソン 病を iPS で治験開始2018/09/11 02:41

過日, 本コラムで紹介した, iPS 細胞から作った神経細胞をパーキンソン病患者の脳に移植する, 医師主導の臨床実験 (治験) が先月, 京都大学で開始されている.

iPS 細胞の医療応用で保険適用を見据えた治験は国内初で, 2022 年にも新しい治療法として国に承認を申請する予定と言う.

脳と言う複雑な臓器への挑戦は iPS 細胞を使う再生医療の大きな試金石となる.

iPS の再生医療では, 理化学研究所などが 「加齢黄斑変性」 と言う目の難病患者への移植を手懸け, 大阪大学が重症の 「心不全」 患者への計画を進めている.

慶応義塾大学も脊髄損傷の患者などを対象にした移植を学内の倫理委員会などに申請し, 審査中と言う.

この他にも, 角膜の病気, 血小板などで計画がある.

臨床研究の場合, 実用化するには何れ治験が必要になる.

治験は保険が適用される一般的な治療法を目指した最終段階で, 実際の患者を対象に厳しい基準で実施される.

iPS 治療の実用化で京大グループは一歩先行する事になる.

パーキンソン病は脳に異常な蛋白質が溜まって神経細胞が死ぬ事で発症するとされている.

手足の震えや筋肉の強張りなど運動機能の他, 精神や認知の機能に障害が出る.

俳優のマイケル・J・フォックス氏らが闘病している.

日本国内の患者は約 16 万人以上とされ, 高齢化に伴って今後, 増えると予想されている.

治験計画は学内の審査を経て, 治験を監督する医薬品医療機器総合機構 (PMDA) に届け出て認められたもの.

京大が備蓄している iPS 細胞から神経細胞を作り, 患者の頭蓋骨に穴を開けて 500 万の細胞を注射する.

移植した細胞がドーパミンと言う神経伝達物質を出して症状を和らげる.

パーキンソン病は, 現在, ドーパミンを補う飲み薬を治療に使うが, 10 年以上経つと効果が薄れがちになると言う.

神経細胞の移植と組み合わせれば, 治療を長期間続けられる様になり, 患者にとって新たな選択肢になる.

脳の病気は有効な治療法がないものが多い.

根治は出来なくても症状が改善すれば, 様々な脳の病気への治療に道が開け, iPS 医療の可能性が更に広がる訳である.

然し, 今回の治験は総ての症状を改善する訳ではないとの事.

サルへの実験から運動障害は改善する可能性があるが, 認知機能などへの効果は期待薄であると言う.

細胞を移植してもパーキンソン病の原因物質の蓄積は続く為, 病状の進行は完全には止まらない.

更に治療効果を高めるには, 遺伝子治療など別の治療法と組み合わせる必要があると言う.

本日のカット写真提供 : 下平 宏氏 (彼岸花にクロアゲハ ②)

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