(3147) 再生医療にロボットや AI2018/09/18 02:36

iPS 細胞を利用した目の再生医療の研究で先頭を走っている理化学研究所の高橋 政代プロジェクトリーダーは, 再生医療にロボットや人工知能 (AI) を利用する研究を進めている.

然し, 再生医療への期待が高まっているが普及には時間が必要で 「患者に過剰な期待を抱かせている」 との懸念も示している.

高橋医師は iPS 細胞から 「網膜色素上皮細胞」 と言う網膜の機能を補助する細胞を作り, 加齢黄斑変性と言う目の病気の患者に移植する臨床研究を継続している.

再生医療では, 移植用に質の良い細胞を育てる事が重要であるが, 現状では, 熟練技術者が細かな形状の違いなどから細胞の良し悪しを目で判断しており, 謂わば "匠の技# に頼っていると言う.

その為, 高橋医師らは生物実験用のロボットと AI を組み合わせて, 作業を代替する研究にも着手している.

産業技術総合研究所などが開発した人型双腕ロボット 「まほろ」 を神戸市の眼科専門施設 「神戸アイセンター」 に導入しているが, まほろは器用に腕を動かして容器や試薬を扱う事が出来ると言う.

高橋医師は 「手作業の精度の面では既に人に勝る」 と指摘している.

細胞の画像から品質を高精度に判断する AI を開発すれば, 最適な実験条件の探索や移植用細胞の作製などが効率的になる.

「2 - 3 年で簡単な判断が可能になり, 10 年程度で実用的な水準になる」 と期待している由.

iPS 細胞を利用する再生医療は, 脊髄損傷や心臓病などでも臨床研究の計画が進むなど注目が高まっている.

高橋医師は先行して取り組んでいるが 「患者の残酷な希望になっている」 と言う.

現状では臨床研究で 2 例実施した程度で, 有効性や安全性が確認されて費用が下がるまでには時間を要する.

患者の期待に対して, その道程が長い事を指摘している.

神戸アイセンターには. 基礎研究や臨床研究から患者のケアや就労支援まで, 一気通貫の体制を整える計画と言う.

また, 再生医療以外の治療や生活の質を改善する様々なケアも提供し, 「再生医療だけが道ではないと伝えたい」 とも言っている.

再生医療が身近なものとなるまでには未だまだ時間が懸かるが, 希望の星である事には違いないだろう.

Have a nice day!
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