(3151) 不妊マウスから子, iPS 細胞で精子作製2018/09/22 02:41

性染色体の異常で起きる 「無精子症」 のマウスの人工多能性幹細胞 (iPS 細胞) から精子を作り, 通常の卵子と体外受精させて, 異常のない子を誕生させる事に成功したと, 京都大の斎藤 通紀教授 (細胞生物学) らの国際チームが発表している.

然し, 無精子症であっても, iPS 細胞にすると何故精子が出来る様になるのかのメカニズムは判っていないと言う.

斎藤教授は 「iPS 細胞の作製過程で異常な染色体が欠落するのではないか. 染色体や遺伝子異常が原因の不妊の治療法開発に繋がる可能性がある」 とコメントしている.

チームは, 通常 2 本ある染色体が 3 本になる 「トリソミー」 と言う異常が性染色体にある無精子症のマウスを作製した.

このマウスから iPS 細胞を作ると 12% 程度, 異常のないものが出来た為, 精子のもとになる生殖細胞に変化させた.

この生殖細胞を, 自身の精子は作れない様にした別のマウスの精巣に移植すると精子に変化し, 卵子と受精させると, 子が生まれたのである.

生まれた子の性染色体は通常の 2 本だった.

また性染色体異常で精子が出来難い 「クラインフェルター症候群」 の患者から細胞を採取して iPS 細胞にすると, 数 % の細胞で異常がなくなっていたと言う.

また, 21 番染色体に異常のある 「ダウン症」 の患者の細胞からも, 異常のない iPS 細胞が出来ている.

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