(3182) 塩分控え, 野菜と蛋白質2018/10/23 01:59

昨日に続いて, 中川 恵一先生の日経連載コラム 「がん社会を診る」 からの引用である.

前回のコラムでお伝えした様に, 極端な菜食主義は癌の予防でもマイナスです.

では, どんな食事が理想的なのでしょうか?

先ず, 塩分を控える事で胃癌の危険が減ります.

特にピロリ菌の感染がある人が, イクラ, 塩辛, 練りウニと言った 「塩蔵品」 を摂り過ぎると, 胃癌のリスクが高まる事が分っています.

次に, 野菜・果物は, 食道癌を略確実に減らします.

野菜・果物は, 出来るだけ毎日食べましょう.

野菜を小鉢で 5 皿分と果物 1 皿分を毎日食べれば十分です.

取り分け, ブロッコリーやキャベツなどアブラナ科の野菜に癌の予防効果があると言うデータが集まっています.

日本人のデータでも, 胃や大腸などの癌になった人たちはブロッコリーを食べない傾向がありました.

私は猫舌ですが, 熱い飲み物や食物を冷まさないで口にする事は, 食道癌のリスクを高めます.

またハムやソーセージなどの加工肉や, 牛などの赤肉は大腸癌のリスクを上げる事が国際的に知られていますが, 日本人の場合は肉の摂取量が限られており, 心配は先ず要りません.

肉や魚などの焦げには, ヘテロサイクリックアミンなど発癌性のある物質が微量ながら存在します.

然し, 普通の食生活の中で焦げを食べても, 癌が出来易くなる心配は先ずありません.

尚, 大根卸しに含まれる酵素が焦げの発癌物質を分解する事が分っています.

逆に魚に含まれる 「魚脂」 が心筋梗塞の他, 大腸癌や乳癌を防ぐ可能性があります.

また, 味噌や納豆などに含まれる 「大豆イソフラボン」 が乳癌や前立腺癌を防ぐと言うデータもあります.

肉ばかりでなく, 魚や大豆も含めてバランスよく蛋白質を摂る事が大切です.

1960 年, 75 年, 90 年, 2005 年の日本人の平均的メニューを用意し, 実際に調理したものを粉末化してマウスに 8 カ月間食べさせた実験があります.

その結果, 75 年頃のメニューを食べたマウスが一番長生きで, 癌も少なかった事が分りました.

75 年当時の食事は伝統的な和食に肉や卵がプラスされ, 理想的なバランスが得られました.

これが日本人の長寿化に大いに貢献した筈です. (引用終り)

陽極まれば陰となり, 隂極まれば陽となる. "中庸" と言う言葉があるが, 大概の事は "ほどほど" がいいのかも知れない.

食生活も極端は良くない様である.

Have a nice day!
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