(3200) 採血でアルツハイマー検査, 体への負担少なく正確2018/11/10 02:19

アルツハイマー病か如何かを腕から採取した血液を使って診断出来る手法を開発したと, 京都府立医大の徳田 隆彦教授 (神経内科学) らのチームが発表している.

徳田教授は 「新手法は体への負担が少なく簡便で, 正確, 迅速に判別できる」 とコメントしている.

チームによると, 「タウ」 と言う蛋白質のうち, 脳内に蓄積し易いタイプが増えるとアルツハイマー病になり易い為, 診断ではこの異常なタウの血中量を測定すると言う.

これまで, 脳脊髄液から検出する方法はあったが, 背中に針を刺して採取する必要があった.

また, タウは脳から血中にはごく微量しか移行しない為, 測定が難しかったと言う.

チームは, タウに結合する抗体が目印になる事を利用し, 特殊な分析機器を導入して血中のタウを従来の千倍の感度で検出出来る様にしたのである.

新手法で 60 - 80 代の男女 20 人の血液を分析した処, 異常なタウの量は, 患者の方が高くなる傾向が確認出来, 診断に使える事が分ったと言う.

将来, 記憶テストなどの前に実施する患者の迅速スクリーニングなどに用いる事を想定しており, 実用化に向け関係企業との共同研究を検討するとしている.

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