(3235) 「西高東低」 の中高年の骨折2018/12/15 02:49

高齢者に多い 「大腿骨近位部骨折」 について, 近畿大や大阪医大の研究グループが人口 10 万人当りの発生率を都道府県別に調べた結果, 中部から関西, 九州など西日本で高い傾向がみられる事が判明したと言う.

都道府県の最大差は約 2 倍. 研究グループは明確な要因は不明としながら 「食生活が影響している可能性もある」 との見方を示している.

大腿骨近位部は, 足の付け根の股関節に接する部分を指し, 骨折すると寝たきりなど介護が必要な状態になる事が多いと言う.

調査はレセプト (診療報酬明細書) を基に作成した厚生労働省のデータベースを活用.

2015 年の 40 歳以上の患者 15 万 2 千人 (男性 3 万 2 千人, 女性 12 万人) を都道府県毎に振り分け, 人口 10 万人当りの発生率を男女別に算出した.

全国平均を 100 とすると, 患者が多い女性の場合, 最高は兵庫の 120. 次いで和歌山と沖縄 (118), 奈良と大分 (116) だった.

一方, 男性で最も発生率が高いのは沖縄の 144. 和歌山と長崎 (126), 佐賀 (124), 兵庫と鳥取 (121) が続いた.

これに対し男女とも低いのは秋田 (男性 63, 女性 65), 青森 (男性 65, 女性 68), 岩手 (男性 70, 女性 68), 宮城 (男性 73, 女性 71), 北海道 (男性 78, 女性 75).

主に関西や九州で 100 以上, 東北や北海道で 100 未満となる 「西高東低」 の傾向が確認された.

秋田の男性と, 沖縄の男性では 2.3 倍近い開きがあった.

この部位の骨折は, 骨量が減る 「骨粗鬆症」 になると起き易いとされる.

研究グループの玉置 淳子・大阪医大教授 (疫学) は 「肥満度を示す体格指数 (BMI) や飲酒・喫煙, ビタミン D 不足が要因として考えられる」 と指摘. 積極的に検診を受ける様アドバイスしている.

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