(3338) 癌免疫治療薬の抵抗細胞を解明2019/03/28 01:36

京都大学の秋吉 一成教授らは, 癌の免疫治療薬である免疫チェックポイント阻害薬に抵抗する癌細胞のメカニズムを発見している.

癌細胞を持つマウスの免疫などを調べた処, 癌の内部に存在する免疫細胞の一種の 「腫瘍関連マクロファージ」 が働かず, 癌細胞の識別情報を攻撃する "キラー T 細胞" に伝達出来ない事が原因だったと言う.

癌の識別情報を盛り込んだ高分子の微粒子を開発.

微粒子を癌細胞を攻撃する白血球の一種に送り続けた処, 癌細胞の内部が変化してキラー T 細胞を呼び込む様になったと言う.

秋吉教授は 「開発した高分子は免疫療法に抵抗性を示す多くの癌の性質を変化させる. 免疫療法の治療成績を著しく向上させる可能性があり, 早期に臨床応用出来る様, 準備を進める」 とコメントしている.

同阻害薬は肺癌やメラノーマなど一部の癌で効果を上げているが, 多くの患者で効かない課題が残っていると言う.

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